ベリーダンスについて


ベリーダンスとは?

 1983年、シカゴで開催されたワールドフェアーで世界の文化が紹介され、中でもエジプト中央部のダンスが大きな話題となりました。腰、肩、そして特にお腹をくねらせ、時に振るわせるようにして踊るそのダンスはベリー(腹)ダンスと呼ばれ、演奏者と踊り手の呼応によって生まれるスリリングなパフォーマンスは、観客に大いなる感動を与えたそうです。
 その時、特にそのダンスに注目したのがアメリカのフェミニスト達です。「女性が自らの『女性性』を愛し、謳歌し、表現する、それがベリーダンスだ」……すなわち、何ものにも依存しない「女性の美しさ」「女性の神秘性」を最も表現できる踊りとして絶賛を浴びたのです。こうしてアメリカ全土にベリーダンスの学校やショーが広がることとなり、世界的なベリーダンスブームのきっかけとなったのです。
 
 これより先、19世紀の頃、すでにこのダンスは西洋文化に衝撃を与えています。当時、イギリスの支配下だったエジプトに、西洋風の上流社会が生まれました。そこで花開いたショービジネス界で演じられたのはというと、豊満な腹部を大らかにさらした東洋の踊り。それを初めて見た西洋人は驚きました。なぜなら当時、西洋の女性たちはみなコルセットで身体を締めつけて固めていたのです。そんな西洋人にとって、そのダンスはどれだけ大らかで自然で、そして解放されたものに見えたことでしょう。


もともとの起源は?

 ベリーダンスとは近代西洋での呼称。エジプトでは「バラディ(国産の、自然の)」と呼ばれ、アラビア語では「ラクス・シャルキ」と呼ばれており、これは「東方の踊り」という意味です。 それでは、ベリーダンスは、アラビア語圏のさらに東方が起源なのでしょうか?
 実のところ、ベリーダンスが、いつ、どこで生まれたのかということは、明確にされていません。しかし、古代豊穣神崇拝に関係した祭儀的な踊りが起源ではないかという説が主流です。たとえば、「古代エジプトでは出産を助ける三人の女神を奉った。そして、繁栄と豊穣を祈願し、女性により女性のためにダンスが踊られた。それがベリーダンスの起源である」というような説です。
 実際、ベドゥインでは出産している女性のまわりでダンスをします。エジプトでは、結婚式の時にはかならずダンサーがおり、花嫁は子孫繁栄を祈願して、手をダンサーの腹部におきます。また、西洋で教えられている出産レッスンに、アラビアダンスと同じような動きがあるというのも、なにかの符号なのかもしれません。
 ところで、古代エジプト地方が起源だとすると、なぜアラビア語圏で「東方の踊り」と呼ばれるのでしょう。そこには、ひょっとするとベリーダンスの振り付けが関係しているかもしれません。
 ベリーダンスの特徴はお腹の動きだけではありません。たとえば、手を柔らかく優美に動かしつつ、腰は激しくリズミカルに、そして頭は横にスライドさせ、それらすべてを同時に行う……これらはベリーダンスでよく見られる振り付けですが、この動きの基礎はインドから入ってきたとする説があります。古代インドからのジプシー移民が、中東へこのような影響をもたらしたというのです。ジプシーは6世紀から7世紀にかけてインド北西部から移動を開始したとされ、その理由は今だに解明されていません。


その後の歴史

 ベリーダンスはやがて宮廷に入ります。王室エンターテイメントとしても大いに発展し、そしてダンサーは王室御用達ダンサーとして高い地位につくようになりました。
 しかし7世紀、イスラム教が生まれました。イスラム教の預言者マホメットは、歌や踊りは「魂を惑わすもの」として嫌いました。そして国から迫害されたベリーダンスはストリートへ出ることを余儀なくされ、ジプシーダンサーとなる者も多くいたと想像されます。もともとジプシー=Gypsyというヨーロッパでの呼称は「エジプトから来た者たち」に由来するそうです。
 ジプシーとなったダンサー、演奏家たちは、欧州や北アフリカを流浪し、苦難の旅の中、それぞれの地に「ラクス・シャルキ」の種を蒔いていったことでしょう。その種はやがて現地の文化と混ざり合い、たとえば欧州大陸最西端、スペインでは、フラメンコにも影響を与えたのではないかと想像されます。


現代のベリーダンス

 現在、演じられるベリーダンスは、大きく分けると宮廷系とジプシー系に分かれます。それぞれ衣装や微妙な振り付け、音楽の雰囲気などが異なります。さらに、ニューエイジ系と呼ばれるアメリカナイズされた一派もあります。
 また、音楽的な選択肢も増えています。アラビア音楽が主流ですが、それにも古典あり、フォーク系あり、最近では打ち込みによるアラビア音楽もあります。もちろん、本来のベリーダンスの醍醐味が「生演奏との呼応」にあることは言うまでもありません。

 今、ベリーダンスは世界的なブームを迎えています。アメリカはもちろん、フランスやドイツ、オーストラリアなどにもベリーダンス学校が星の数ほど設立されています。エジプト、トルコでは、今や国を代表するエンターテイメントとしての地位を確立しており、一流ベリーダンサーは憧れのスターです。
 当然、日本でも人気は上昇中です。カルチャースクールでもアルゼンチンタンゴやフラダンスと並ぶ民族舞踊として注目を集めているのです。その理由はいくつも考えられますが、ベリーダンスの特徴的利点をご紹介します。

●身体にやさしい
とんだり跳ねたりするわけでないので、ヒザや足首など関節への負担が少ない。まったく初めての方や年輩の方でも安心して「自分を踊り」が表現できるのです。

●フィットネスやダイエットに有効
肩・腰・お腹を動かしますのでお腹のたるみや体の贅肉を取るために効果的。また、腹筋が鍛えられ、腹式呼吸もレベルアップするので、内臓脂肪の燃焼にも期待値大。

●男性パートナーが不要
ひとりで表現できるダンスなので、男性の相方を必要としません。練習も気軽にできますよ。

●踊り自体が楽しい
ベリーダンスの妖艶な動きは見る人に感動を与えるだけではありません。踊り手自身も官能的な感動を感じることができます。これは踊ってみれば分かります。是非、あの楽しさを実感してください。

●衣装がキレイ
普段では着られないような衣装が楽しめます。ディズニー映画「アラビアンナイト」のジャスミン? それだけでもストレス解消できそう。

 ちょっと思いついただけでも、これだけあります。もし少しでも魅力を感じたなら、実際にベリーダンスに触れてみてください。きっとその楽しさが分かち合えると思います。


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